症状

3週間前より左股関節に違和感を感じるようになった。

初めはフォローの際に体重がのりにくいのが気になる程度だったが、徐々に痛みに変わり、バックスイング時にも痛み、ひどい時は歩くのも辛い。

来院時には仙骨付近の痛みと不安感もあった。

原因は分からないが、腸腰筋が弱いと思いトレーニングをして力が入るようになってきているとのこと。

検査

姿勢検査で股関節が左に流れ、上体が右に傾いていました。
動きでは右腰方形筋、殿筋が緊張し短縮していたので、
左への負担がかかりやすい状態でした。
左の中殿筋、大腿筋膜張筋、大腿直筋、ハムストリングに緊張がみられ、
特に中殿筋と大腿筋膜張筋は伸張性の負荷がかかっているようでした。
腸腰筋をチェックすると、弱くて他との協調性が取れていない状態で、
代わりに大腿直筋を使おうとしていました。
胸椎の伸展制限もあり、回転においてうまく体を使えない状態でした。

施術

左の中殿筋、大腿筋膜張筋、右の腰方形筋、殿筋群の過緊張とアンバランスを調整。
体の回転にかかわる胸椎の変位と、土台になる仙腸関節を矯正。
その後に、各筋肉のチェックと調整をおこなった。
仙骨の不安感、スイング時の回転と体重移動、腸腰筋の問題がほぼ解消されました。

分析

今回の症状は、簡単に言えば股関節のアンバランスによるものです。
この方は、昨年もお体をみさせてもらっていました。
その時も腸腰筋の力が入りませんでした。
こえは単に筋肉力が弱いのではなく、関節の状態、周りの筋肉の状態が整っていないので、うまく使えない状態でした。
その状態で腸腰筋のトレーニングを行い、他の筋肉、関節に過負荷をかけてしまったようです。
特に筋トレを行う際は、体の状態を整えてからやることをお勧めします。
いつまでも楽しくゴルフをやるために。
みなさんもお気をつけください。