ストレスが腰痛を引き起こす(自律神経と腰痛の関係)
腰痛の原因となるものは、不良姿勢や筋疲労、内蔵障害、ストレスなどいくつもあります。
それらいくつもの原因が複合して腰痛を引き起こします。
特に多いのが、過度のストレスを受けることで症状を悪化させている方です。
なぜストレスを受けると腰痛になるのか?
ストレスは自律神経に影響を与えます。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、それらのバランスが保たれていることが重要になります。
ストレスを受けることで、このバランスが崩れ、筋肉の緊張や血液循環に悪影響を与えます。
ある実験でこんなデータがでました。
一人の男性の腰の筋肉に、筋電図(筋肉の働きを調べる)をつけます。
男性はベルトコンベアの前に立ち、前から運ばれてきた荷物を順番に左右に振り分ける作業をします。筋電図は荷物を運ぶ際に反応をみせました。
そして次に、荷物に簡単な計算式が書かれており、答えが偶数であれば右へ、奇数であれば左へというように、計算をしてから振り分けます。
同じ作業ですが、この場合は前から荷物が運ばれてきた時点で筋電図が反応を見せたのです。
要するに荷物を持っていなくても、頭の中で計算をする準備をしたり、実際に計算をすることで、筋肉は過度に緊張するということです。
集中をして気を使うようなことは、筋肉を過度に緊張させるということが実証されました。
そして、普段から悪い姿勢をしている方は、特に弱いところに負荷が掛かります。
その状態でスイングをすることで、普段とは違う動きになったり、違う筋肉を使ってしまい腰痛のリスクが高まるのです。
普段のデスクの姿勢から気を付けて、1時間に一回はストレッチで体をほぐすように心がけてください。