(症 状)

60代 男性
左腰の痛みを訴えて来院。
早朝にトイレに起きた時に、左腰に少し違和感があったが就寝。
次の起床時に違和感が増していて、立って動き始めた瞬間に左腰が急激に
固まる感覚がし、痛みと不安感で動作が出来なくなった。
考えられる原因としては、昨夜、ゴルフの素振りをやった。
最中も後も痛みや違和感は一切なかった。

(分 析)

姿勢は状態がやや右に傾いていた。
動きでは前屈,左側屈で左の腰に痛みと張りがあった。
左右大腰筋の緊張、左腰部起立筋の緊張、
右腰方形筋、右中殿筋の緊張が顕著にみられた
胸腰部の後方変位、右仙腸関節の前方変位がみられた
神経的な異常、整形学的異常はみられなかった。

(施 術)

施術では左腰部起立筋と大腰筋の過緊張へアプローチし
その後に、右の腰方形筋、中殿筋へアプローチ
この時点で痛み半減し、その後に胸腰部、右仙腸関節の矯正を行ったことで
ほぼ痛みはなくなった。
ラウンドが近いので引き続き調整中。

(考 察)

今回の症状の原因は、前日の素振りにありました。
インパクト時に右腰が縮まり、左腰が伸びる(左足が伸び上がる)動作が顕著にみられ
その強い意識が右腰方形筋の過緊張(短縮)と左起立筋の過緊張(伸長)
を引き起こしたと言えます。
無理な負荷で緊張したものは、放置しておくと、より過緊張してしまうことがあります。
その時は大丈夫でも、後から痛くなるのはそのせいです。
明らかに負荷をかけたと思われるときは、それに合ったストレッチをすれば予防できます。
また、素振りで細かいスイング修正をするのは気を付けてください。
球を打つか打たないかで、力の入りかたが全然違うので、痛める方がいます。
以外に多いケースですので、気を付けてください。