(症 状)
40代 男性
右首の痛みを訴えて来院。
半年ほど前から、ラウンド、練習後に右の首が痛むようになった。
首を動かすと痛みがあり、安静時は痛みはない。
痛みは鋭い痛みではなく、
筋肉が締め付けられるような痛みと訴えている。
ゴルフの回数が増えると症状は、よりきつくなり、
休めば良くなる。
症状がでると休んでも2週間ほど続く。
手にしびれはない。
最近、仕事も忙しいので、それも影響しているのではと思っている。
(分 析)
姿勢は頭が右に傾き、右肩が上がり、猫背、
骨盤の後傾があった。
可動域検査では、首を右に回旋すると痛みが再現された。
また、屈曲、左回旋で強い張りと違和感があり、
右側屈では局部に鋭い痛みを訴えた。
頸椎1番、5番、胸椎2番、7番、腰椎1番、右仙腸関節に
可動制限がみられた。
右首の後頭下筋群、肩甲挙筋、右肩甲下筋、
両小胸筋、左大腰筋、右中殿筋に緊張が強くみられた。
(施 術)
施術では脊柱の筋緩和から行い、関節を矯正。
殿筋含め骨盤のバランスを整え矯正。
首の筋肉と肩甲帯にかかわる筋肉を緩和し、頸椎の矯正。
施術後は首の動きでの痛みは、ほぼ改善した。
(考 察)
今回の痛みは右首と右肩甲帯にかかわる筋肉の過緊張が
直接的な問題でした。
痛みとしては、ここのバランスを整えれば取れます。
しかし、繰り返すということは何か原因があります。
この方の場合は、普段の姿勢の悪さと、アドレスでの癖がありました。
アドレス時に右に状態が傾き、右首を若干傾げ、右肩が上がっているのです。
この状態でスイングすることで、右への負担が強くなり痛みが起きていました。
その説明をして、アドレスの症状に適したストレッチを指導しました。
ゴルフ障害は、スイングに問題があることがほとんどですので、
分析は欠かせません。