症状

50代 男性 アマチュアゴルファー
3週間前のラウンド中に右背中を痛めた。
痛みは背中の時もあれば体の横、前に感じる時もあり、
その時の動きによっても違うということであった。
3番アイアンでダフリがでて、その時に痛みを感じた。
徐々に痛みは強くなり整形外科を受診し、エコーで肋骨をチェックし
問題ないとのことで、電気治療、湿布で対処したが変化がない。
テークバックからトップ、ダウンからインパクトでそれぞれ痛い場所がある。
翌週にゴルフへ行きたいので、何とかしてほしいと来院された。

検査

姿勢では右方が下がり内旋しており、左骨盤が上がっていた。
動きでは体幹の右回旋、右側屈で痛みがあり、
左回旋、左側屈では筋肉の張りを感じていた。
念のため肋骨を打腱器で刺激し、痛みがないかをチェックしたが問題なし。
触診で右菱形筋に緊張と圧痛、右第4、第5、第6肋骨の肋間(肋間筋)に圧痛があった。
骨盤の左の動揺性が強く、上体の左回旋も強かった。
左骨盤PI、第4腰椎RP、第5胸椎RP変位があった。
右小胸筋、肩甲下筋、右腰方形筋、左大腰筋、大殿筋に緊張がみられた。

施術

施術ではまずは、肋間筋に対してストレッチと手技で緩和操作をおこなった。
この時点で痛みは5割程度軽減。
菱形筋の緩和、胸椎の矯正をし更に痛みは軽減。
緊張がみられた筋肉へストレッチまたは緩和操作を行い、
骨盤と腰椎を矯正。
痛みが8割軽減した。
2回目の施術でほぼ消失し、翌週のゴルフへ行くことができました。
この時にラウンド中のストレッチも指導しました。

分析

今回の症状は右肋間筋の過緊張により起こった痛みだと思われます。
ダフリで以下緊張が起きたのでしょう。
そもそも、テークバックで背中で引く癖、ダウンで脇を締めすぎる癖、
左股関節にうまくのれないというこのもあり、右脇にストレスがかかりやすい
スイングをしていました。
痛める前の週に、かなり練習で球数を打ったので、その疲労も抜けていなかった
ということも関係していると思います。
患部は炎症反応もなく筋肉にアプローチしてすぐに良くなりました。
しかし、根本的にはスイングに問題があるので、体の状態を整えて癖が治るようにすることが必要です。