スイングの安定を考えて治療する際に、いろいろな視点から考えて施術します。

関節の問題、筋肉の問題、精神的な問題・・・・刺激を与えて脳の働きを整える。

カイロプラクターであれば、神経の働きを重視します。

これでも十分に効果は期待できますが、神経の働きは、他にもいろいろなものから影響を受けています。

そこで私が特に着目しているのが、筋・筋膜の問題(筋膜の癒着)です。

筋膜は人体解剖をする際に取り除かれてしまうので、以前はあまり着目されてきませんでした。

しかし、その重要な働きが分かり、近年は見直されてきました。

筋膜は体中に張り巡らされ、筋肉はもちろん血管、神経、骨、内臓すべてを包んでいます。

(筋膜はコラーゲン線維と弾性線維からなり、線維間には線維芽細胞があります)

それらは規則的なパターンを持って繋がり、身体でいくつかのラインに分かれていることが確認されています。

上記図のように筋膜のラインは繋がり緊張を伝え合って、姿勢保持や動きに影響しています。

筋膜は組織の損傷やストレスがかかると安定性を保持する為、筋膜組織は萎縮し、厚くなり、隣の組織に癒着しようとします。

筋膜は下記の写真のように、全てが繋がっています。
つまんでいるところが癒着を起こしたところだとします。
癒着をすると、他の部位がひっぱられ、正常な緊張を保てなくなります。

筋・筋膜の癒着は緊張伝達を滞らせ、神経の働きは狂い筋肉はうまく力が入らなくなります。

また、構造的にも制限され、スムーズな動きができなくなります。

ゴルフでのスイングは、単純な回転ではありません。

この筋・筋膜の正常な緊張とスムーズな動きが、安定したスイングを支える大事な要素になります。

そして、それを治療するのに適しているのが、グラストンテクニックです。

数ある筋膜治療の中でも早く効果が出せるものです。

プロアスリートはもちろん、デスクワーカーの方、高齢の方からも喜んでいただいています。

なかなかとれない症状、もしかしたら筋膜の問題があるかもしれません。