57歳 女性 アマチュアゴルファー

3日前のラウンド中に、右股関節(おしり)に違和感がで始め、
フィニッシュ時に右お尻に痛みと、右もも裏に痛みを感じるようになった。
そのほかにも、日常生活でも不意な動作で股関節の奥がズキッと痛む時がある。

昨年4月に同じような症状が発症した。
特に何もせず放置し、練習へいき翌日から歩行時も痛みが強く出るようになった。
整形外科を受診し「梨状筋症候群」と診断を受け、ブロック注射、ストロイド注射をし軽減。
それ以降、たまに痛みは出るが、なるべく回旋させないようにして落ち着かせていた。

週末にラウンドへ行くので、どうにかしたいということで来院されました。

検査の結果から、やはり梨状筋の問題が強く疑われました。
ここで疑問なのは、なぜ梨状筋に負荷がかかったのかということでした。

問診と検査からでは仮説できなかったので、スイング動画を見せていただきました。
そこで原因が分かりました。

テークバックからトップまでの動作で、右膝、股関節が伸びあがり、
動きのためを作るところがなく、右下肢全体で踏ん張っていました。
マネをして動かしても股関節への負担を感じます。
梨状筋へのアプローチに加え、スイングでの意識を説明し初回は終了しました。

週末は無事にラウンドすることができました。
痛みはあるものの、ズキッとした痛みがなかったとのことでした。
現在もスイング改造含め、股関節の改善を目的に継続的に施術をしています。

この方はレッスンの経験もなく自己流でやっていました。
スイング自体はきれいなのですが、股関節の使い方に問題があり、飛距離も出ていませんでした。
やはり、原因を突き止めることが重要だと感じる症例でした。

皆さんも痛みがある際は、しっかりと原因を突き止めて、いつまでも楽しくゴルフができるようにしましょう。