50代 女性 ゴルフ初心者

右の背中の痛みを訴えて来院されました。
痛みでスイングの動きができないとのこと。
1週間後に控えた、コースデビューに向けて、日々練習をしていたそうです。

2週間前の練習で500球打ち込み、その時に途中で背中を反らせた時に、
なんとなく違和感を感じたそうです。
それから痛みが出始めたようだと。
本人としては、それが原因ではないかとのことでした。

ひどい時は咳やくしゃみでも痛く、右に回しても左に回しても痛みがありましたが、
練習をせずに休み、今はフォロー時や右手で遠くのものを取る時に、背中に痛みを感じます。
軽く打つことはできそうだというレベルでした。

他にコーチからの指導で、水平素振りをやっていましたが、特に左回しの際に
痛くてできないそうです。

結論からいうと、この痛みの原因は背中を反らせた時ではなく、水平素振りが原因でした。
それと、球数が多すぎて筋肉が疲労していたことも原因の一つです。

水平素振り左回しの際に、右腕、肩甲骨を押し出す意識があり、
肋間筋、菱形筋、肩甲下筋、小胸筋に過緊張が起きたようです。
肋間筋、菱形筋では伸張され、肩甲下筋、小胸筋では短縮され、
互いにバランスを崩して痛みが出たと思われます。
素振りの際に関節のロックができず、不安定な状態でやっていたということです。

4回の施術で改善し、無事にコースデビューすることができました。

この方はテニスをやっていたこともあり、スイングでの意識がテニスよりであることも
直していく必要があります。

今後は体の基本的な正しい使い方を指導していくとこになりました。