Aさん(42)は起きた時、右足甲の親指付近に痛みを感じました。歩く時に親指に体重が乗った時と、地面から離れる瞬間がつらいそうです。

思い当たるのは、その前日、久しぶりにゴルフの打ちっぱなしで、200球ほど打ったこと。

ただし、練習中も、練習後も、痛みや違和感はなかったそうです。

Aさんの体を拝見すると、右のお尻や太腿の外側の筋肉が過緊張を起こしていました。

右の足底アーチも崩れ、外反母趾に。

試しに親指を外反母趾がひどくなるように人差し指側に動かすと、痛みが強くなりました。

これは、バックスイングの時、体が大きく右側に移動し、右足で思いっきり踏ん張ってしまっているのが原因。

足底のアーチの崩れ、外反母趾も加わって、右の足指にかなりの負担がかかっているのです。

Aさんには治療と併用して、次の対処法をやっていただきました。

①右手で土踏まず(親指寄り)を押さえ、左手で親指を持って、軽く外側へ回した状態で、少し引っ張ります。この状態を15秒キープ。3セット行う。

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②ゴルフボールを右足で痛くない程度に踏み、足の裏全体をほぐすように1分間転がす。

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③土踏まずの親指側でゴルフボールを踏みながら、足の指のグーパー運動を10回×3セット行う。

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④「キネシオテープ」を写真Bのように張る。親指が内側に入らないように注意し、親指と人差し指の間に指が1本入る状態でテープを止める。

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症状が軽ければ3日ほどで落ち着きます。

何もしなくても痛む、痛みが強いといった時は、炎症が疑われるので、アイシングが必要です。

※痛みが強くなるようであれば、すぐに中止してください。