ゴルフ人気で身体のトラブルが増加

ここ数年のゴルフ人気の高まりによって、ゴルフに関わる身体のトラブルを抱える患者さんが増えています。

・スイング中の腰痛
・プレイ後の腰痛(時にはぎっくり腰)
・プレイ翌日の背筋痛、首の痛み
・左肩の痛み(スイングショルダー)
・腕の痺れ
・手首や肘の痛み(腱鞘炎・ゴルフ肘)
・股関節の痛み、硬さ

他にも膝や足首の痛みなど、身体のトラブルが多くのゴルファーの楽しみを奪っています。
ゴルフのスイングと「身体の軸」

例えば、背中が丸くなっていると「身体の軸」は崩れ、首から背中、腰の可動域は減少します。それに伴って身体の回転できる可動域も減少します。つまり「身体の軸」が崩れた状態で通常のスイングをしようとすると、股関節や肩など他の関節をより大きく使わなければならなくなります。
「背中が丸まっている」「腰の反りが強い」「股関節が硬い」など、身体の軸の崩れが可動域を制限し、他の関節への負担を増やし身体のトラブルを引き起こしているのです。

ゴルフのせい? ゴルファーのせい?

では、ゴルフによって引き起こされる不調の原因はゴルフにあるのでしょうか?それとも、ゴルファー自身にあるのでしょうか?
ゴルフによって引き起こされる身体のトラブルの殆どはスイング中に起こっています。
クラブの差こそありますが、イーブンパーで回っても72回(パッティングも含めて)、いつも片側の筋肉を優位に使ってスイングをします。片側の筋肉を使い続ければ偏った筋疲労が溜まります。
では、片側の筋肉に負担をかけ続ける事が多くの不調の原因かというとそうではありません。元来、筋肉は疲労を回復する機能をもっていますし、必ずしもゴルフのスイングは(筋肉を痛める程の)全力で行われるとは限りません。過度の練習でオーバーワークになり、疲労が回復を上回るような場合は別ですが、ゴルフのスイングで引き起こされる身体のトラブルの多くは上記の通り「身体の軸」の崩れから起こる過度な関節や筋肉への負荷によって引き起こされます。
身体のトラブルはゴルフのせいでもゴルファーのせいでも無く、「身体の軸の崩れ」のせいなのです。

初心者から上級者まで共通して、安定した「身体の軸」とそれを十分に活かせる基本技術が身体のトラブルを減らしてくれるでしょう。まず手始めに「身体の軸」を意識してみてください。
テークバック中に身体の偏った部分に負担がかかっているのを感じませんか?
スイング中に身体の回転がぶれていませんか?

より身体の軸が安定すれば飛距離もUPするでし、体のトラブルも減るでしょう。
身体のトラブル無く、いつまでもゴルフを楽しむために「身体の軸」を意識してみてください。