症状
今回紹介するのは、スイングが原因ではなく、
ご自分の体の問題が原因という方の症例です。
51歳 男性。
左腰の痛みを訴えて来院。
ゴルフでバックスイングする際に痛みが出る。
きっかけとしては、3ヶ月ほど前に金魚の水槽を掃除していて、
腰に痛みが出始めた。
それから少しづつ、左腰に症状が現れたように思う。
慢性的に腰痛はあるが、今回のものは明らかに違う。
ゴルフは毎週練習をし、月1回のラウンド。
週末は5~10キロ走っている。
ストレッチもこまめにやっている。
分析
姿勢検査では、右肩下がり、左骨盤上がりで、少し猫背であった。
可動域の検査では、胸椎伸展、左股関節外転、内旋、伸展制限がみられた。
骨盤の左への動揺性があった。
筋肉は、左中殿筋、左大腰筋、腹斜筋、右腰方形筋に緊張がみられた。
バックスイング以外の動きでは、痛みとして症状は再現されない。
施術
左の股関節の動きの悪さが際立っていたので、
周りの筋肉を緩めてから、関節を矯正。
全体のバランスを整えるため、胸椎の伸展に加えて、
骨盤の左右の動きにかかわる筋肉を調整した。
施術後に痛みは半減した。
現在3回の施術が終了し、痛みは9割消失した。
考察
今回の痛みの原因は、左の股関節の動きの悪さです。
ご本人によると、小さいときから感じていたものだそうです。
金魚の水槽の水を入れ替える時に腰を痛めました。
これで腹斜筋のアンバランス起こしていました。
結果的に体幹の不安定、股関節の動揺性悪化につながったと思われます。
普段の姿勢も悪く、猫背になり上部交差、下部交差症候群のような
バランスになっていて、痛めやすい要素は持っていました。
今後は姿勢の矯正と左股関節の動きを改善させることに注力する必要がある
症状です。