Nさん(38)は、ラウンド中にドライバーでティーショットを打った時に右肘の内側に痛みが走りました。
数日で痛みは治まりましたが、翌週 の練習時に痛みが再発。
安静にしていれば痛みは治まりますが、ショットを打つと痛みが再発します。
Nさんの体を触ると、右腕の前の筋肉が硬くなっていました。
さらに、右の肘が少し内側に曲がり、右上半身が猫背のように丸まった状態に。
右 利きの方で長時間パソコンのマウスを操作する方、そしてゴルフの練習をし過ぎている方によく見られます。
こういった方は右腕に力が入りやすく、右肘へ負担をかけやすい。
また、腕の前と後ろの筋肉がアンバランスについているため、肩から肘、手首 の連動に支障が起きやすいのです。
Nさんには次の4つのストレッチをお勧めしました。
①右手のひらと腕の前側を30秒間伸ばす。指は親指から小指までそれぞれつかんで伸ばす。
②体重を乗せて右腕の前側を1分間伸ばす。終わったら、手の前側を軽くもむ。
③右腕を90度に曲げ、壁につける。
体を軽く前に倒すようにして胸を開いていくと、肩甲骨が背骨側に寄る。
それを意識しながら1分間。
④左手で右手首をつかんで固定し、右手を大きく回す。特に外側に大きく倒れるようにする(10回)
お風呂上がりや、プレー前後に行うといいでしょう。症状が軽ければ2週間ほどで痛みは改善します。
※痛みやしびれが強くなるようであれば、すぐに中止してください。