3日連続でラウンドしたLさん(37)。

2日目に左膝に違和感があり、3日目の終盤からはスイング中にも痛むようになり、終わる頃には歩くたびに痛みを感じるようになりました。

湿布を張って3日ほど安静にしていると、痛みが消えました。

それから半年ほどはラウンドしても左膝に問題はありませんでしたが、先日、ラウンド中とラウンド後に、また痛みがぶり返したのです。

前回と同じように湿布を張りましたが、よくなりません。

Lさんの体を拝見したところ、左ももの後ろや内側の筋肉が過度に緊張していました。

患部には若干の炎症反応も。

これではスイング時に左足で踏ん張ることができません。

インパクトからフィニッシュにおいて左へ流れやすくなり、左膝が不安定になって、大きな負担が掛かってしまいます。

Lさんには、炎症反応を抑えるために、患部にアイシングと冷湿布をしてもらいました。

加えて、次の4つのストレッチを勧めました。

①左膝の外側、お皿の上、内側の筋肉を、手のひらでよくもみほぐす。

5-1

②左足を床に向けて押し、左の内転筋を1分間伸ばす。

5-2

③台の上の左足の膝を少し曲げて前屈。左ももの後ろの筋肉を1分間伸ばす。

5-3

④右足を前に、左足を後ろに、前後に開く。左足を床について体重を落とし、左のお腹の奥の筋肉を1分間伸ばす。

3-1

幸いなことに症状が軽かったので、Lさんは1週間ほどで改善。
ただ、体の歪みなどから、今後も左膝に痛みが出てくることが可能性があるので、〈朝晩とラウンド前後にストレッチを予防的に行うように、そして炎症が起きた場合はアイシングも忘れずに〉とアドバイスしました。

※痛みやしびれが強くなるようであれば、すぐに中止してください。