Kさん(26)は、ラウンドした翌朝から、右背筋(肩甲骨の下付近)に痛みを感じるようになりました。

当初は体を少し右にひねった時に痛みを感じる程度でしたが、徐々に左にひねった時にも痛みが出るようになり、三日経過しても治りませんでした。

「右と左では、痛みの種類が違う感じがします。

実は今週末もラウンドする予定。

バックスイングで痛みが出て動かしにくいのと、フィニッシュ時も痛みを感じるので心配です」とKさん。

Kさんは、右肩が下がり、前に巻き込む状態になっていました。

アドレスをとって体を左に回すとよく回りますが、右肩が落ちて突っ込むようになり、右背筋に負担が掛かって痛みが生じるのです。

では右に回したらどうかというと、可動域が小さいので、ひねる時に右背筋を顕著に使い、痛みが生じていました。

要するに、左右での背筋のバランスが悪いことが痛みの原因。

Kさんには次の4つの対処法をお勧めしました。

①左手首を右手でつかみ、背中を丸めながら左手を右前方に引っ張って、左背筋のストレッチ(30秒間)。
手を入れ替え、右背筋のストレッチ(10秒間)。

7-1

②後ろで手を組み、胸を張って肩の前方と胸を伸ばす。その後に、首を後ろへ反らせる。(10秒×3回)。

7-2

③姿勢を正し、手を頭上で組み、伸びをします。
下半身を動かさず、左に10回、右に5回、体を倒して脇の筋肉を伸ばす。

7-3

④うつ伏せで体を反らせ、左脚を「くの字」に曲げる。
右の股関節と腹筋を意識して1分間伸ばす。

7-4

 

※何もしなくても痛みがある場合は、炎症がある可能性があるので、アイシングをして炎症を抑えてから行ってください。
また、痛みやしびれが強くなるようであれば、すぐに中止してください。