Kさん(34)はインパクトの時、左手首に激痛が走りました。それ以降、手首をどの方向に曲げても痛みがあり、動かし方によってはゴリゴリと関節がきしむように。ゴルフができなくなってしまいました。

実は以前から、Kさんは手首を動かした時に違和感があり、ゴリゴリしていました。

ただ、激痛を感じたのは今回が初めてでした。

また、ほかに思い当たることとしては、スライスに悩んで、インパクト時に手首を返すように心掛けたところ、スライスは減りましたが、フックやひっかけが出るようになったそうです。

Kさんの今回の激痛の原因は、手首を使って微調整しているところにあります。

それによってインパクトが不安定になり、左手首の小指側の靭帯や筋肉に過度な負担がかかっていたのです。

まずは炎症を抑えるために、次のことをお勧めしました。
①患部を感覚がなくなるまで、15分間アイシング。

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②右手で左手首を軽く固定したまま、左手のグーパー運動を20回。

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③左小指の付け根から左肘の外側にかけて、右手で2分間マッサージ。

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①~③を3セットしたら、④のように左手首の小指側から左肘にかけて専用テープでテーピング。左手首にもぐるっとテープを巻き、固定します。

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炎症が消えるまで、①~③とテーピングを毎日続けてもらいました。

もちろんその間、スイングは中止です。

練習を再開できるようになったのは2週間後。
ただ、グリップの握り方をややストロングを意識したものに変えてもらい、手首での微調整も控えてもらいました。

※痛みやしびれが強くなるようであれば、すぐに中止してください。