スイング改造で左肩甲骨に痛み

Sさん(31)は、練習中に左の肩甲骨辺りを痛めました。

バックスイングから切り返す時に、グリッと音がしたのです。

それから痛みが……。

体を拝見すると、痛みを訴えている箇所の筋肉がかなり傷んでいます。

原因として考えられたのは、今年5月から本格的に習い始めたゴルフ教室のコーチからの指摘。

主に3つあり、
①バックスイングの際に左肩が下がり、前傾になる
②アウトサイドインになっている
③バックスイングでの身体の回転が少ない、でした。

Sさんはそれを修正しようと、体を前傾しないように意識して、腕を体の近くで回すようにしていたのです。

しかし、Sさんは股関節が右に流れやすく、上半身が左に回転している姿勢。

骨格的にコーチから指摘されることが起きやすい状態なので、無理に改善しようとすると、筋肉などに負担がかかるのです。

まずは可動域を改善するために、ゴルフの練習前後に4つの体操をしてもらいました。

①上体をを右に倒す。(10回×3セット)

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②チューブを引っ張る。左腕が前後に行きすぎないように。10回×3セット

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③左手で右肘を伸ばす。(30秒×3セット)

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④胸を張って後ろで組んだ手を後方に引っ張る。
その後に首を伸展。(30秒×3セット)

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痛みが強い場合は炎症が考えられるので、湿布やアイシングなどで対処するようにもアドバイスしました。
※痛みやしびれが強くなるようであれば、専門医にご相談を。