症状

右足の甲と親指付近の痛みを訴えて来院。

朝起きたら痛くなっていて、体重をのせると特に痛いが、何もしなくても痛い。

拇趾に体重をのせるのと、地面から話す時に痛みが強い。

原因として考えられるのは、昨日の夜に久々にゴルフの練習に行ったことくらいで、その時は全く痛みを感じなかった。

検査

初回の検査時は、右足は外反母趾のようになっていて、触診で親指と人差し指の間の甲側に痛みがあった。

炎症などはなかったが痛みは強く親指を外転、外旋、下方へ持っていくと痛みが強く再現された。

足首などは問題なく、若干距骨の外方への動揺が見られた。

また、股関節、腰椎では右の動揺性が強くみられ、中殿筋や大腿筋膜張筋などの緊張と筋力低下が見られた。

施術

施術ではまずは、炎症反応がないことから直接的に、親指を内旋、内転、上方へアジャストした。

また、アーチをつけるように足底にもアプローチした。

骨盤と腰椎の右の動揺性は、右足に負担をかけるので、しっかりとアプローチした。

初回でかなり痛みは軽減したが、ジャンプなどの負荷では少し痛みが残っていた。

分析

今回のケースは、スウェーしないように意識したが、右の動揺性が強いので腰や股関節では止められず、右足で頑張らなくてはいけなかったために、拇趾付近に負担がかかったために起きた症状です。

また、通常の足底アーチがあれば、まだ耐えられたかもしれませんが、若干の外反母趾気味なのでアーチが崩れ、足底が踏ん張ることができず、拇趾で踏ん張ってしまったことも原因として挙げられます。

骨盤、股関節周りの筋肉のバランスはとても大事で、そこが不安定だと左右にスウェーしやすくなり、結果的に足が頑張らなくてはいけないので、やはり股関節と骨盤周りのバランスを正常に保つことが予防だと言えます。

そして、スウェーを意識しすぎることで、無理やり足で踏んばってしまうことも原因です。

バランスのいい体を作ることと、過剰な意識をしないことを気を付けましょう。