Tさん(64)はラウンド中盤になると、インパクトからフォローの時に、右脚の内転筋に痛みが現れます。

ラウンド後半には痛くて歩くのもつらい状態になるそうです。

原因は、上体を右に回転する時に股関節が右に流れてしまうことと、左に回転する時に腰の左側や股関節周りの筋肉をうまく使えず、右の股関節に負担を掛けてしまうこと。

これら2つが重なって、ラウンド中、右の内転筋が常に緊張状態になり、痛みが現れてくるのです。

Tさんには、股関節周りの筋肉をうまく使えるようにするためのストレッチを勧めました。

①右脚は外に開き、左脚は曲げてしゃがむ。その状態で右内ももを30秒間ストレッチ。

21-1

②右脚を左脚にかけて左膝を胸につけるように曲げ、右尻を30秒間ストレッチ。

21-2

③うつ伏せになり、左脚を外に開き、右脚は伸ばし、上体を反らせ、右腹筋と太ももの前側を30秒間ストレッチ。

21-3

①~③を1日1回3セットとラウンド後に。
さらに、ラウンドの最中に①をやってもらうようにしたところ、Tさんは次のラウンドから、痛みが出なくなりました。

※痛みが強くなるようであれば、すぐに中止してください。